COLUMN/お酒コラム
お酒は純米酒しか飲めないです(25/02/15)
実際にこうおっしゃる方、当店ではあまり見受けなくなりましたが、以前は結構いらっしゃいました。
『なぜなんでしょうね?』・・・理由を尋ねるといろんな話を頂きますが、何分、その方と一緒に飲んでいるわけでもなく、飲酒習慣を観察したこともないもので正確な返答が出来ないもので、
恥ずかしながら『そうなんですね、それは大変ですね』と相槌を打たせて頂くことが多く恐縮です。
ほとんどの原因は『思い込み』、『先入観』、『トラウマ』なのですが、得てしてこういう方はこの事実を受け入れることが難しいようです。
残念ながら、昭和の高度経済成長時代、大量消費時代の日本酒は粗悪な商品も流通していたことは否めませんし、そういう感想を持たれる方が生まれたとしても何も不思議なことでなかったのは事実です。
そういう事態を招いたのは、恥ずかしながらこの酒類業界全体の責任であることは間違いありません。
だからお酒が原因でという理屈が的外れかといわれると全てがそうだとは言い切れません。
しかし、平成以降、特に今世紀に入ってからの日本酒は安価なパック酒に至るまで、前述の時代のような粗悪なお酒といわれるお酒はほぼ製造されていないものと認識しています。
何故なら、今の飲食料品製造のレベル、基準を考慮すると、そのようなお酒を流通されるということは製造メーカーが自分で自分の首を絞めることになる時代に他ならないからです。
メーカーの信用問題にもつながりますし、1社の時代錯誤な商品製造、流通は業界全体に波及してしまう時代なんです。
お酒ばかりじゃなく、行政の監視以上に、ネット社会における一般消費者の目は何よりの抑止効果になっているはずです。
ぜひ純米酒ばかりでなく、日本酒全体を懐深く楽しんで頂くようなると、必ずや今以上にお酒が美味しく楽しめるようになりますよ ♪